日帰り手術
眼形成手術
眼形成手術とは
当院では、眼瞼下垂や逆さまつ毛の治療として眼形成手術を行っています。
短時間(20~30分程度)で終了する手術ですので、日帰りで手術が受けられます。
目は、見た目や表情にも関わるため、できる限り傷が目立たないように考え、整容面と視機能面の両立を図りながら治療いたします。
手術用顕微鏡を使用した丁寧な操作
まぶたの手術は一般的に直視下(顕微鏡を使わず手術部位を直接目で見ながら手術を行うこと)で行われることが多いのですが、当院ではまぶたの手術にも手術顕微鏡を使用して行います。
組織を拡大して詳細に観察しながら手術を行うことで、筋肉や血管など組織の見極めが正確になり、白内障手術などと同じレベルでの繊細で丁寧な手術操作が可能となりますので、不必要な組織の損傷や無駄な出血を極力抑えた、患者様にとってより負担が少なく仕上がりの良い手術を提供させていただきます。
保険診療による眼形成手術
眼瞼下垂や逆さまつ毛によって、視力低下や視野が狭くなっているなどの視機能の障害を引き起こしている 場合、眼形成手術には健康保険が適応されます。
眼瞼下垂
眼瞼下垂とは
眼瞼下垂症とは、まぶたを開ける筋肉(眼瞼挙筋)の作用が弱く、まぶたが下がって、眼の瞳孔にかぶさる状態です。
まぶたが重く、眠そうな表情になり、まぶたが瞳孔にかかると視界が狭くなります。 見えにくいばかりではなく、おでこを使って目をあけようとするので、おでこにシワができたり、頭痛や肩こりを生じたりします。
[眼瞼下垂の主な症状]
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物が見えにくい
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眠そうに見える
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二重の幅が広くなる
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まぶたがくぼんでいる
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肩こり、頭痛
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まぶたが重く、目が開けづらい
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目が疲れやすい
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おでこのシワが目立つ
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眉毛が高い位置に上がる
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物をみるときに顎があがる など
眼瞼下垂の重症度
●正常
最大限に目を開くと、黒目の上に白目が見える。
●軽度下垂
最大限に目を開くと、まぶたが黒目にかかわるが、瞳孔にはかかっていない。
●中等度下垂
目を開く時に眉毛を使って上げている。
瞳孔の一部がまぶたで隠れる。
●重度下垂
目を開く時に眉毛だけが上がり、まぶたがくぼむ。
瞳孔が半分以上まぶたで隠れる。
眼瞼下垂の日帰り手術
眼瞼下垂を根本的に治すには、手術が必要です。
眼瞼下垂は、まぶたを上げる筋肉(眼瞼挙筋)のスジ(腱膜)が伸びてしまい、筋肉の働きが弱まり、目を開けづらくなっている状態です。手術によって伸びた挙筋腱膜の再構築を行います。
眼瞼下垂手術は、まぶたや皮膚、筋肉などの状態によって術式が異なります。
患者様お一人おひとりに合わせて最適な治療法をご提案いたします。
逆さまつ毛
治療が必要な逆さまつ毛かを眼科で確認しましょう
逆さまつ毛は、何らかの原因でまつ毛が目の表面(角膜や結膜) に接触した状態をいいます。
まつ毛によって角膜に傷がついてしまい、ゴロゴロしたり、涙目、眼脂(めやに)、充血が続くことがあります。重症の場合は視力が低下することもあります。
子どもの逆さまつ毛(睫毛性内反症)は、成長に伴って改善することも多いため、眼科で定期検査を受け、角膜を傷つけていないかチェックしましょう。
重症の場合や中高生以降も症状が続く場合は、日帰りで手術を行います。
逆さまつ毛の種類
●睫毛性内反症
しょうもうせいないはんしょう
睫毛性内反症は、子どもに多い逆さまつ毛です。
まぶたの向きはほぼ正常であるにも関わらず、下まぶたの皮膚や皮下脂肪が過剰なことが原因で、盛り上がった皮膚がまつ毛を内側に押し込んでいる状態です。
ご家族が逆さまつ毛に気付いたり、学校検診で指摘されて、眼科に受診することがほとんどです。
●眼瞼性内反症
がんけんせいないはんしょう
眼瞼内反症は、まつ毛だけではなく、まぶた全体が眼球の方を向いてしまう状態で、まつ毛も内側を向きます。主に加齢により、下まぶたを支えている組織やまぶたを閉じる筋肉がゆるんだり、まぶたの皮膚がたるんだりすることが原因とされています。
生まれつきの眼瞼内反症(先天眼瞼内反症)もあります。
●睫毛乱生
しょうもうらんせい
睫毛乱生は、まぶたの向きには異常がなく、正常なまつ毛の中に眼球に向かって生えているまつ毛が何本かある状態をいいます。
まつ毛の毛根の周囲で起きた炎症による傷跡などが原因で、まつ毛の生える方向が不規則になってしまうものです。
逆さまつ毛の日帰り手術
いくつか術式がありますが、まつ毛やまぶたの状態に合わせて最適な術式をご提案いたします。
手術の痛み・麻酔について
眼形成手術は、まぶたに麻酔の注射を行い、まぶた・目の部分だけの局所麻酔となります。
手術中は、目を触られる感覚や少し押されるような感覚などはある方が多いですが、ほとんどの方は痛み感じません。